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2022.03.24

ピアノの上達への近道「聴く力」をつける

ピアノの上達への近道「聴く力」をつける

東京ルクスピアノ教室の岡本です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回のテーマは『聴く力をつける』です。

みなさんは、「きく」という単語で「聞く」/「聴く」どちらの漢字を想像されますか。

 

何気なく耳に入る「聞く」と、意識を集中させて「聴く」の違い

音楽界では演奏を「聴く」という漢字が使われるのをよく目にしますよね。それでは「聞く」と「聴く」とではどのような違いがあるのでしょうか。

「聞く」
聞く=hear
私達の耳には、普段の生活の中でも様々な音が聞こえてきます。街中では人々の声、素敵なBGM、天気の良い日は鳥のさえずり、天気の悪い日であれば雨の音など……何気なく、意識せずとも耳に入って来ることを「聞く」といいます。

 

「聴く」
聴く=listen
音や声に意識を集中させて、注意深くきくことを「聴く」といいます。
「聴く」という字には、耳と心という字が組み合わさって成り立っています。私の場合、さらに頭をプラスして、耳と心と頭を使って音の情報を積極的に理解し、分析していくことだと考えています。

参照元:聞くと聴くの意味の違い・使い方の解説/Weblio 辞書

これは楽器を演奏する人にとって、とても重要なことであり「聴く」力をつけることにより、様々な音楽を作り上げることに繋がります。
では実際に、どのようなことをすれば「聴く力」が育つのか詳しく説明していこうと思います。
※楽器の演奏をする方に共通する内容ですが、ここからはピアノ演奏をする人が聴く力をつけるためのお話をします。

 

ピアノを演奏する人にとって重要な「聴く力」をつけるために

東京のピアノ教室|東京ルクスピアノ教室 講師ブログ|ピアノの上達への近道「聴く力」をつける ピアノを練習する女性

ピアノを演奏する上で音を聴くということは、一番の上達の近道と言っても過言ではありません。
いくら、がむしゃらに長時間ピアノに向かって練習をしても、耳と心と頭を使って練習しないことにはまったく意味がないのです。
耳と心と頭を集中させて自分の出すピアノの音を聴き、練習することはとてつもなく神経を使う作業なので、長時間の練習はそもそも難しいです。そのため、限られた時間の中で効率の良い練習が重要です。

 

「聴く」を意識した、演奏に生かせる効果的なピアノの練習方法をご紹介します

東京のピアノ教室|東京ルクスピアノ教室 講師ブログ|ピアノの上達への近道「聴く力」をつける| 客席からみたピアノのあるホール

意識して自分が出すピアノの音を「聴く」ポイント

  1. ホールにいると仮定した場合、満席の客席の後ろまで届く音が出せているか。
  2. 今の自分の音は曲にあった音を出せているのか。
  3. ポーンと伸びのよい音が出ているか。
  4. 主旋律(メロディ)だけでなく、すべての声部のラインを耳で聴きわけられているか。
  5. どこを切り取っても、どの角度からみても、立体的な音楽を創れているか。

など

一度でこんなにも音を聴くことに集中力を張り巡らす必要があるのです。かなりのエネルギーと神経を使うということですね。

このように言葉で書くのは簡単ですが、最初から全てを実践するのは難しいことです。
次に、簡単に誰もが実践できる方法をご紹介いたします。是非試してみて下さい。

 

「聴く力」をつけるための簡単なピアノの練習方法

まずは、自分の弾いているピアノの音色に意識を集中させます。同じ個所を違う音色で、大袈裟に変えてみながら弾くのが良いでしょう。
大袈裟な表現から少しの違いに変えていき、その中に求める音色を見つけていきましょう。何回も耳を使って、集中して同じ箇所を演奏してみる。これを繰り返していくと自然に耳が鍛えられて「聴く力」が育つようになるのです。
(テンポが遅い曲で実践するとより変化が感じやすいです。なぜなら、ピアノを弾くことに精一杯になるのではなく、テンポが緩やかで余裕がある曲の方がピアノの音を聴くことに集中できるからです。)

いろんな方の演奏を聴くと、この方は自分の音楽を聴いて理解してピアノを弾いているな、またはそうではないな、ということがすぐにわかってしまいます。
その差というのは非常に大きく、演奏の説得力がまるで違うのです。自分でも自分で出すピアノの音を聴けていないのに、客席のお客様を感動させる演奏はできないのです。

 

演奏会で生の演奏を聴きましょう

東京のピアノ教室|東京ルクスピアノ教室 講師ブログ|ピアノの上達への近道「聴く力」をつける |ピアノとオーケストラリサイタルのイメージ

普段のピアノ練習以外で「聴く」力をつけるためには、リサイタルなど、生の演奏を実際に聴きに足を運ぶことも重要です。初めは、約2時間の演奏を聴くことは退屈に感じることもあるかもしれません。今日、たくさんのリサイタルが様々な場所で開催されています。ピアノソロだけではなく、オーケストラやオペラなど演奏会はさまざまです。有名な曲や、自分の好きなプログラムが掲載されているチラシを見つけて足を運んでみてはどうでしょうか。その際に音色や演奏者の感情を汲み取るように集中して聴くことも「聴く」力を養うことに繋がるでしょう。

これから「聴く」ことに意識を向けて、ご自宅でのピアノの練習方法を見直したり、様々な演奏会に足を運んだりされてみてはいかがでしょうか。

 

東京ルクスピアノ教室 講師 岡本千佳

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